コミケ準備会のサンクリ擁護表明を受けて


コミケ78にて頒布された「コミケットプレス32」内の「手作りイベント紹介」のコーナーにおいて、「同人誌即売会クリエイション」が特集されました。
その内容は、コミケ準備会によるサンクリ擁護表明といっても良いものであり、コミケを筆頭とする同人界全体で、あの個人情報漏洩事件をなかったものにしようという意思の現れであり、被害者としては本当にむかつくものでした。
これは「表現の場」を守るという大義名分の下、あくまでも自分たちのメシのタネである同人界を被害者に涙を飲ませても維持しようという隠蔽体質の表れであり、絶対に許すことはできません。
内容は、まず流出の経緯を簡単に述べた後、winnyについての説明では「Winnyについての説明で「パソコン版『リング』か!?ザンス」とか あまりにも無神経っつーか、問題点をはぐらかしすぎだろ」という感想が2chに出るほど、被害者感情を考えないふざけた表現をしていました。
次に、神立代表が説明する形で、
「元スタッフのデーターは消去済みで個不保持に関する同意書を交わしています。
また個を含むファイルのweb上への天気・検索サイトでのキャッシュを確認した場合、データの削除依頼を行っています」
とありましたが、私自身、再三再四に渡って対応を求めましたが、逆に「自分で被害内容を証明しろ」といったことを言われ、全く対処してもらえませんでした。
上記の説明は一見すると、サンクリが削除をしてくれているように思えますが、実際の対応では「削除はヤフー・グーグルの判断において行われます」とのメール回答がなされており、ヤフー・グーグルなどに責任を転嫁する形でサンクリは逃げております。
次いで「このままイベントを止めると迷惑をかけた人への継続的な対応もできなくなってしまいまう。クリエイションを支えてくれた人達の想いに報いるためにも、同人誌即売会を継続していくことが責任に取り方であるという結論になりました」
と神立代表が決意表明する描写がありましたが、これは全被害者から意見を正式な説明会などで聴取するという手続きをとらず、ごく一部の運営だけで決めたものであり、被害者としては納得できないものです。
さらに私が憤りを感じたのは、故米沢代表のキャラを持ち出して、
「やってしまったことは消せない。でも、償いとやり直しは大変だけどできるからね」
と言わせていることです。
故米沢代表を持ち出せば被害者が黙って涙を飲み、アンチが手を引くとでも思っているのでしょう?
同人界創業のカリスマを出してまでも、事件を隠蔽し、サンクリに責任を取らせようとしないコミケの姑息な手段に怒りを感じます。
「償いとやり直し」とありますが、今回の事件で同人活動をやめざるを得なかった人達たちには、サンクリが続くことで受けられる補償は何もありません。
また、迷惑へかけた人への対応も行われている様子はありません。
「迷惑をかけた人達に向け、専用の問い合わせ窓口を設置。現在も継続的に対応を行っています」
ともありますが、その対応窓口は公式サイト上では巧みに隠蔽され、容易にたどりつけられないようになっており、「掲示板とかに書き込まれた個人情報削除してるって書いてあるけど、サンクリのサイトのどこのアドレスにメール送れば削除してくれるんだ?」との質問が2chで出るほどです。
(私はpersonal-info@creation.gr.jpでサンクリとやり取りしていました)
最後に「初めて即売会を行う人は、特に思わぬアクシデントがあったりするけど、必ずやりとげて!人が集まる所である以上、継続していくことが参加者の責任だから」と神立代表が言ってますが、これは危険なことです。
つまり「表現の場」を守るためであれば、多少の事故、漏洩があっても構わないということであり、これは参加者のみならず、同人界全体を危機に陥れることです。
同人界全体で基本的なガイドライン、共有すべきマニュアル、業界団体などでの支援体制が整わないままで、初心者、慣れない人間、能力と人間性に問題がある者が開催すればどうなるのでしょうか。
セキュリティーソフトも入れていないパソコンで作業する人間もいることを思うと、空恐ろしいことです。
このような無責任な発言をする前に、きちんと同人界全体でガイドライン制定、支援体制を組むことが先なのではないのでしょうか。
景気づけに志ある人を煽ったつもりかもしれませんが、それでは御巣鷹山に墜落した123便の機長が「ドーンと行こうや」と言ったのと同じように誤解されてしまいます。
私が提案するのは、同人界のリーダーたるコミケが率先してマニュアルを作成、それを「同人誌即売会連絡会」サイト上でダウンロードできるようにすることです。
さらに、漏洩事故を防ぐためにも、個人情報取り扱いの注意事項を郵便・ネット、紙ベース、パソコンを問わず、分かりやすく説明し、場合によってはセキュリティーソフトの無償提供もすべきです。
ここまでする必要はないと言われるかもしれませんが、これまで同人界も何ら手を打つことなくやってきたのですから、これだけのことをやるのは社会通念上から言っても当然のことです。
連絡会は、規制や開催に関しての行政や会場側との折衝だけに知恵をかすのではなく、上記のような問題にも積極的に取り組んでいただければと思います。
「場所さえあれば簡単にイベントが開催できる今だからこそ、イベントを主催する人達は信頼と責任の重さを感じて」
とありましたが、これは本ブログや2chなどで提案されている「同人誌即売会開催条件の規制」を受けて、コミケ側があわてて持ち出してきたものだといえます。
今回のプレスでのサンクリ擁護表明は、2chの「今までもサンクリコミケが繋がってるとはわかってはいたけど、 こうも表立って味方されると悲しい。 コミケでもうまくやっていきたいなら、サンクリの事は もうグチグチ言うなよって脅されてる感じ」という意見でもあったように、事実上のコミケ側の脅しとも言えます。
サークルドットエムエスに主要開催団体がオンライン申し込みを委託している現状では、コミケに対する同人界内部での中立性も疑わしいものあります。
同人界関係者は、今後も監視とサンクリへの追及を続けていくことが必要でしょう。

同人誌即売会の規制強化を求めます

昨年9月の反省会後、私どもは神立博康代表ら数名と話し合いの場を持ちました。
正式な話し合いの場と心得ていましたが、話自体は通路で立ったまま行われるなど、およそ世間一般の企業からはかけ離れた対応でした。
また、直前の反省会においては「1対1でやれ」との発言があり、それを入れて反省会後の話し合いとなりましたが、1対1どころか、相手は3〜4名の集団で対応したため、終始、サンクリ側に圧倒され、こちらの言いたい主旨が伝わらない事態となりました。
これは、正直言って「ハメられた」という気分でした。
今、考えてみると、反省会の場にいたのは、私とともに「会社を解雇された」という方の二名以外は、サンクリのシンパだったように思います。
このことに鑑みて、今年の2月以降の反省会には参加いたしておりません。
なお、一部2chの書き込みに、私がサンクリ開催日に警察に身柄拘束されているという情報がありましたが、そのような事実はありません。
話し合いでは、神立代表より次のような発言がありました。
私「弁護士に依頼してでも、なぜ、2chに削除依頼しないのか?」
代表「本人ではなく代理人で効果があるのか?」
私「訴訟も辞さないが」
代表「やるんだったら勝手にやってください。それをこちらは止められませんが」
私「話を聞いてもらえないなら、代表の自宅へうかがうが」
代表「それは止めてください」
この後、「会場との会議がある」と行って逃げるように去っていきました。
上の発言を検証すると、
・金がかかることはやりたくない
・弁護士はいるが、基本的にサンクリのためだけにしか使わない。
 被害者のためには使わない。
・2chの削除依頼は面倒。やりたくない。
・訴訟で負けても、今までの判例でも最高5万程度、痛くもかゆくもない。
・被害者の自宅にストーカー、アンチが来るのは構わない。
 でも代表宅に来られるのは迷惑。
というサンクリ側の本音が見えてきます。
サンクリ側に弁護士がついているのは、私への返信メールに「民法○○条により」という記載があることからも明白です。

私はこのようなことを行うサンクリを含む同人誌即売会に厳しい規制の網をかけることを提唱します。
現在、同人誌即売会は野放し状態です。
一個人が誰でも金さえあれば開催できます。
これは「表現の場」を誰でも創れる一方で、何事か事故があった場合でも対応ができないことを意味します。
株式会社を名乗り、同人界でも資金力のある団体として知られたサンクリが、今回の個人情報漏えいで何もできなかったことを考えればお分かりいただけるかと思います。
責任ある団体が相応の資金力と対処能力を有して開催するのは最良の策であると心得ています。
よって下記の条例の制定を各都道府県に求めます。
同人誌即売会は、その規模・内容に関わらず、各都道府県公安委員会に届出、許可を得ること。
また開催にあたっては、東京都公安委員会に登録の上、開催回ごとに会場所轄の警察署及び公安委員会に届出、許可を受けなければならない。また開催一回ごとに金50万円を東京都に納付する。
②即売会は、資本金1千万円以上の法人(責任団体)の開催できるものとし、個人の開催を不可とする。
③個人情報漏えいを起こした場合、公安委員会の許可を取り消され、その団体及び代表は永久に開催資格を失う。
また、懲役3年または罰金1億円の処分を受ける。
また開催時、転倒・暴力・混雑・火災などによる負傷者などを多数出した場合、別途、条例及び施設側の禁止行為(火気厳禁など)、個人情報の流出などがあった場合、開催団体及び代表者は、公安委員会の認証を取り消され、金100万円の罰金を
納付することとする。
④個人情報保護のため、プライバシーマーク取得企業以外に開催を認めない。
⑤運営スタッフは全員、有給の企業従業員とし、無給のボランティアの参加を認めない。
即売会を開催できる団体は商法上に定められた責任団体とし、所謂、任意団体、個人での開催は認めない。
⑥開催団体は、条例で定める、安全・個人情報の保護などの条件を遵守し、傷害保険などに加入することを義務づける。
⑦東京都などの公共施設の利用については、原則、都が指定した会場を使用する。
使用可能な施設は年度はじめに都が指定する。

以上の規制であれば、サンクリの事件は防げると考えています。

クリエイション登記簿情報

サンクリを運営する株式会社クリエイションの登記簿情報を掲載します。
訴訟などをご検討の方は参考になさってください。

履歴事項全部証明書

東京都世田谷区太子堂四丁目44番14号
株式会社クリエイション
会社法人等番号 0109−01−020467

商号        株式会社クリエイション

本店        東京都世田谷区代沢四丁目44番13号ストロ
          −ハイツ105

          東京都世田谷区太子堂四丁目44番14号   平成19年10月 1日移転
                                平成19年11月12日登記

公告する方法    官報に掲載する方法により行う。

会社成立の年月日  平成19年5月22日

目的        (1)催事の企画、運営等
          (2)書籍、雑誌の企画、編集、制作、販売業
          (3)上記各号に附帯する一切の業務

発行可能株式総数  200株

発行済株式の総数  発行済株式の総数
並びに種類及び数    60株

資本金の額     金300万円

株式の譲渡制限に  当会社の発行する株式は、すべて譲渡制限株式とし、これを譲渡によって取得
関する規定     するには、株主総会の承認を要する。
  
役員に関する事項  取締役    神 立 博 康
 
          東京都大田区南六郷二丁目34番17−306
          号
          代表取締役  神 立 博 康

登記記録に関する  設立                      
事項                               平成19年 5月22日登記


参考資料として、神立博康代表の顔写真を掲載させていただきます。

神立博康代表


神立博康代表宅外観


 


  

集団訴訟を呼びかけます

サンクリ個人情報漏洩事件の被害者の方々に、クリエイション事務局を被告とする集団訴訟への参加を呼びかけます。

今年1月に発覚したクリエイション事務局による個人情報漏洩事件は、二万人分の同人作家の本名・住所・年齢などの個人情報が漏洩するという、この種の事件では大規模なものとなり、悪意を持つものによる巨大掲示板への拡散、女性作家の引越し、その他、実害が広がっておりますが、この間、クリエイション事務局は、金銭的補償はおろか、巨大掲示板への削除依頼すら行わず、一度も正式な説明会も開催せず、被害相談専用連絡アドレスもいつの間にか削除、被害を蒙ったサークルの事後処理も行わないまま、9月27日の再開を一方的に決定しました。
このようなクリエイション事務局の態度は許せるものではなく、実害を受けた被害者の損失回復と失われた名誉の回復、さらには、これが最も重要ですが、巨大掲示板などネット上で拡散された情報の回収・削除などの二次被害対策をしっかりとクリエイション側の人的・資金的負担にて実行させていく必要があります。
本来であれば、こうした措置はクリエイション側が率先して行うべきですが、いかなる事情からか、8月現在に至るまで、そのような対応をとっている様子が見えません。
被害者からの問い合わせメールに対してもテンプレによる回答がなされるだけであり、およそ社会常識からかけ離れた態度をとり続けています。
また、資産が無いことを理由に対応をとらない向きもありましたが、9月27日開催ということで、次のイベントを行うための資金があることが判明しました。
これらは、本来、個人情報の拡散防止と漏洩による実害回復に充てられるべきものです。
被害者を置き去りにしたまま再開を図るクリエイションの姿勢は社会的常識に反するものであり、断じて許せるものではありません。
このような状況の中で、まったく問い合わせにも応じないクリエイション事務局に実害回復と二次被害を訴えるためには、損害賠償請求を行う以外にないとの判断に至り、ここに集団訴訟への参加を呼びかけるものです。

集団訴訟を行うメリットとして、まず訴訟費用負担の軽減と被害状況を社会へ強く訴えることができることがあります。
また、訴訟自体のメリットとしましては、まず、裁判を進めていく中で不透明だった事柄が明らかにすることができるということです。
本事件では、
①漏洩事件を起こした「yama」とは誰なのか?
②不透明なクリエイション事務局の運営体制
③なぜ、説明会が開かれず、巨大掲示板への削除依頼などの対応が行われないのか
④9月27日再開と「内部監査」導入による「事件終了」を事務局が決定するまでのプロセス
⑤以前から指摘されていた事務局の不明朗な会計と現在の資産状況
などが多くの被害者にとって明らかにしていきたい事柄だと思われます。
これらの事項は、裁判で原告ー被告間で裁判所を介してやりとりされる準備書面、証拠調べなどで明らかにすることができます。
その結果によっては、yamaへの損害賠償請求、刑事訴追、遡ってのCPSへの責任追及なども行える可能性が出てきます。

気になる費用ですが、先日、弁護士と話したとき、
・印紙代
・切手代
のみで、まずは委任状を取りまとめて提訴手続きに入ってくれるとのことです。
これに、東京地方裁判所へ通うための交通費がかかりますが、これは集団訴訟に参加した原告で分担すればいいので、それほどの負担にはならないと思われます。
これらの費用だけで、損害賠償請求額にもよりますが、200〜300万円を請求するとしてもTBC事件とほぼ同額の数万円程度で済むものと思われます。
ただし、提訴後に本来必要とされる着手金問題が出てきますが、これは勝訴した場合、被告側が支払ってきた金員より払うことができますが、不幸にして敗訴の場合は、先方訴訟費用とともに、こちらが負担する可能性もあることを明記しておきます。
今回の集団訴訟では、個人情報漏洩事件の深刻さ、クリエイションの杜撰な体質などを社会に強く訴えていきますので、その過程においてカンパ金を募る予定ではあります。

TBC事件の判決でもお分かりのように、現状、裁判で勝訴しても数万円程度というのが、この種の裁判の相場となっており、また、クリエイション事務局及び神立博康代表の資産状況によっては、勝訴判決を得ても一銭も金員が得られないということにもなりかねません。
そのようなことがないように、最終的には破産申請という手段を用いますが、これでも回収できないことがあります。
「クリエイションの個人情報漏洩を許さない。社会的制裁を加えたい。事実の解明をしたい、回収の可能性にかけてみたい、泣き寝入りはしたくない」というお気持ちの方々の参加をおすすめします。

集団訴訟に参加を希望される方は、

ikebukuro-comic@55mail.cc
(諸般の事情によりメールは停止させていただいております。ご意見、お問い合わせがある方はコメントをお願いします。
現在、コメント欄は管理人承認後公開となっておりますので、公開を希望しない方はその旨お書きください)

まで、ペンネーム、サークル名を明記の上連絡をいただくようお願いいたします。
(上記以外の個人情報は、事件の特性上無用です。なるべく同人活動で使用しているメアドでご連絡願います)

具体的な請求金額は、参加者各位の希望を聞いて決定する予定ですが、最終的には、過去の判例法曹界で常識的とされる金額、当訴訟を有利に進めるための戦略的配慮など、総合的に検討して最終的には弁護士に委任していただくようお願いいたします。

なお、集団訴訟に参加せず、個人で実害回復に取り組みたいが、訴訟費用などに不安がある方なども上記メアドまでお問い合わせください。

この集団訴訟の結果、クリエイション事務局及び株式会社の倒産・廃業・閉鎖などの事態が起こり、即売会としてのサンシャイン・クリエイションが消滅することもありえますが、これだけの事件を起こした以上やむをえないことといわねばなりません。
それは近年、不祥事を起こした企業がどのような末路をたどったかを見ただけでもお分かりいただけることです。
サンクリが潰れても、多少の時間はかかるでしょうが、その残党と大手が組んで、また新しいイベントを立ち上げるのは確実ですので、それほど影響はないものと思われます。
今後の同人界のためにも、このような形で厳しく決着をつけ、一年程度のブランクは覚悟してもいいのではないのでしょうか。

最後に、ある方のblogに次のような言葉がありましたので転載させていただきます。

「即売会って、大きくなったら何をしてもいいんだ」

そのようなことにならないように、この集団訴訟を同人界の将来のために意義あるものにしたいと思います。